スポーツをする子供が増えるにつれて、スポーツ障害による足や腕の痛みを訴える子供が急激に増えています。その要因には遊びのスポーツから、サッカー少年団のような勝ち抜く競争社会のスポーツに変わってきた現状があります。
まだ骨格がしっかりと固まっていない成長期に激しく伸展運動をするのが主な原因ですが、オスグッドやシンスプリントのように外傷がなく見た目ではわからない症状の場合｢休みたいから大げさに言っているのではないか｣と勘違いする親が多いのも現状です。
子供が膝やスネや踵の痛みを訴えた場合はまずはご相談ください。
場合によっては病院でレントゲンを撮る必要があるかもしれません。痛いのを我慢してスポーツを続けると回復するのに時間がかかってしまうことがあります。
早期発見が早期改善につながります。
オスグッドについて
正式名称をオスグッド・シュラッター病といいます。小学高学年から高校生の子供が、サッカーや野球、陸上などのスポーツをしているうちに膝（お皿の下）に痛みや骨の隆起を訴える病気です。ひどい時には通常に歩いていても強く痛みます。
原因は、骨の柔らかい成長期に膝を激しく使うために発生する炎症や剥離骨折です。膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋は、お皿を経由して脛骨に付着していますが、何度も伸展運動をするうちに付着部分に力がかかるために炎症がおきます。
炎症などの軽症の場合は膝を冷やし安静にしていれば数日で痛みが取れることもありますが、隆起や剥離骨折の場合は数ヶ月から成長が止まるまでの数年かかることもあります。
シンスプリントについて
シンスプリントと呼ばれるもののほとんどは、脛骨過労性骨膜炎で、脛骨内側の下方1／3に痛みが発生することがほとんどです。痛みは脛骨に沿ってうずくような鈍痛でピンポイントにに集中する痛みとは違い、
筋肉が骨に付着するラインに沿って起こります。ランナー選手に特に多く競技を始めた子供に多いのも特徴です。骨にひっついているふくらはぎの筋膜が引っ張られるために痛みが発症します。
痛みを我慢しすぎると疲労骨折することがありますので、いたみを感じた時は走るなどのスポーツを中止することが一番重要です。
間違ったマッサージは症状を悪化させることもありますので、少しでもいたみを感じたらご相談ください。
シーバー病（踵骨骨端症）
かかとが痛くなります。足の裏ではなくアキレス腱に近い部分に痛みが発生します。特に小学生高学年から中学生の男子に多く発症しますが、バレエなどをしている女子にも発症します。
かかとの骨は通常１５才位で固まります。成長期の柔らかい時は衝撃にも弱くに激しい運動やジャンプの着地を繰り返すことでかかとの軟骨（骨端部分）に炎症が発生し痛みが出ます。
オスグッドと同様に痛い場所を直接マッサージするなど間違った対処をすると悪する場合がありますので、お早目にご相談ください。
メディカルケア・カイロ南与野-子供の成長痛・スポーツ障害・オスグッド・シーバー病・シンスプリント
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